ハローラスク

時間から自分を無理に引き離すこのような安定性あるいは確実性に到達するためには、時間が必要である。時間なしですませるためには、時間が必要である。時間のなかで時間を従わせ、みずから時間に従わなければならない。

今週参加したイベント

6/7(木) 東京ジャンケンのグリム童話vol.3 6/7(木)19:30 B

会場のTACCS1179(俳協ホール)は, 劇団が使うホールなので, こじんまりとしていた.
グリム童話の朗読劇ということで, ステージ上の装飾も童話風だったのがとても印象的だった. 真ん中に大きなベンチというか腰掛け椅子があり, その手前に蝋燭が2本横に並べられていた. 裏に木を模したオブジェもあった.
斎賀みつきさんが蝋燭に灯をつけて始まり, 「赤ずきん」(斎賀)→「三本の金髪をもった悪魔」(斎賀・日高)→「ブレーメンの町楽隊」(日高)という内容だった. 自分は生アフレコは何度か経験したことがあるものの朗読劇は初めてで, 声優のマイクすら通していない生の声を聞き続けるのは未知の領域であった. あっという間の1時間だった.
特に良かったのは声優さん達の朗読のスタイル. 椅子に座ってリラックスした状態で, まるで子供に童話を読み聞かせているように朗読するんですよ. 普通の声優のイベントばかり行っているとなかなか味わえない体験ですよね. あと, グリム童話の世界観は見事なまでの勧善懲悪なのが面白い.
日高里菜さんがやってきたときは, 舞台の照明の暗さもあって, かわいいというよりは色っぽさがあり, とても美しかった. 「三本の金髪をもった悪魔」では, 斎賀さんの多彩な男の演技が素晴らしかった. また, 「ブレーメンの町楽隊」では, 日高さんがナレーションに加えてロバ・犬・猫・ニワトリの4種類の動物を演じ分けていたが, どれも味があって面白かった. 特に, ニワトリの演技は普段なかなか聴けないような声で新鮮だった.
最後に日高さんが蝋燭の灯を吹き消して, 視界が真っ暗になった瞬間, ゾワっとするような感覚があった. 今日の自分は終始日高さんにドキドキさせられっぱなしだった...
朗読劇は普段の声優イベントには無いような魅力を秘めていることが分かったので, また機会があれば行きたい.

6/9(土) 「あさがおと加瀬さん。」舞台挨拶 池袋1回目

あさがおと加瀬さん。は正統派の百合作品だった. リズと青い鳥で「百合」とは形容しがたいような歪なみぞれと希美の関係を見せつけられて傷心の人にオススメ.
最初は山田と加瀬の2人の関係性はよそよそしい感じなのかなと思っていたら, いきなり2人が付き合っているところから始まり, あれやこれや大胆なことをするのでドキドキした.
これはリズと共通していること, あるいは百合作品全体に共通することなのかもしれないが, 百合関係にある2人が実に非対称なのが面白い. 山田は背が低く, 加瀬は背が高い. 山田は緑化委員で植物の面倒を見ているような内向的な生活をしているが, 加瀬は陸上部のエースで外交的な生活をしている. 山田は友達の三河と過ごしている時間が殆どだが, 加瀬はクラスの人気者で色々な人と交流している. 山田の部屋は女の子らしい可愛さがあるが, 加瀬の部屋はさっぱりとしていてシンプル. 山田は感情を抑制気味だが, 加瀬は感情をそのまま外に出してしまいがち. このような2人の差は作品の作り手の側もかなり意識して描いていたと思う.
映画終盤の山田の夢というか心象風景の描写がすごく良かった.

舞台挨拶では, 佐倉さんが, 一見すると加瀬さんが大人っぽく山田が子供っぽく思えるけども, 時折加瀬さんが感情を抑えられなくなる場面があり, 加瀬さんの方が子供っぽく見えて関係性が逆転するのが印象的だと指摘していて, まさにその通りだと思った.
また, アフレコでは, 加瀬役の佐倉さんが山田を押し倒しているときの演技が本当に加瀬っぽくて, 山田役の高橋さんも, うしろで聴いていた三河役の木戸さんもドキドキしていたらしい. そのシーンでは佐倉さんが無意識にポケットに指を突っ込んでいたらしく, 声優が演技をする時は自然に体も動くんだというのを改めて思わされた.
舞台挨拶ではキャストが朝顔のタネを客席に向かって投げていたのが面白かった. 最後の挨拶で, 佐倉さんが, 百合作品はBL作品と比べても社会的にまだ浸透していないけれど, もっと百合が身近になってほしい, みたいなことを言っていて, キャストというよりもはや評論家だな〜という感じだった.