ハローラスク

時間から自分を無理に引き離すこのような安定性あるいは確実性に到達するためには、時間が必要である。時間なしですませるためには、時間が必要である。時間のなかで時間を従わせ、みずから時間に従わなければならない。

今週参加したイベント

4/28(土) 「リズと青い鳥」公開記念舞台挨拶(TOHOシネマズららぽーと船橋 10:15の回上映後)

見てきた. 『響け!ユーフォニアム』とは似て非なる作品だった. 明日もう一度見る予定である. ちなみに同じ映画を2回見るのはガルパン劇場版以来二度目である. ←嘘だった(5/12追記).

映画の序盤はとにかく「音でストーリーが進む」というような感覚がある. みぞれと希美の2人の少女の話す内容はとりとめのないもので, むしろ会話以外の2人の足音だったり, 吐息だったり, 普段蔑ろにされがちな環境音を「ストーリーを進める題材」として物凄く大切に取り扱っている. それがとても心地良い.
このような「キャラクターの会話ではない周りの音でストーリーを進める」ということはどうやら山田尚子監督のやりたかったことらしく, みぞれ役の種崎敦美さんにも「会話は普通にやってほしい. これは普通の女の子達の物語だから」というような指示を事前にしていたそうだ.
映画では, みぞれと希美の2人の関係性と, 『リズと青い鳥』という絵本でのリズと青い鳥がほとんど同一のものとして描かれる. みぞれが空想する『リズと青い鳥』の世界観と, 実際のみぞれが生きる吹奏楽部の世界観は, 映画の中で前置きもなく入れ替わり入れ替わり, その輪郭は曖昧だ. 想像力豊かなみぞれの頭の中を巧みに再現しているような気がする.
個人的に中高で吹奏楽をやっていた経験から話をすると, 『リズと青い鳥』の絵本のストーリーの劇伴音楽は素晴らしかった. (ディズニーなどの)アニメーション音楽を題材にした吹奏楽曲を演奏した経験のある人には分かる感動がある.
映画の物語が進むにつれ, 絵本のストーリーは抽象的なものになり, 代わってみぞれの生きる現実世界の問題がリアリスティックに立ち現れる. (ユーフォ本編と同様)それは「コンクールという一度きりの最後の舞台」とか「高校を出た後の進路」とかである.
みぞれは「青い鳥を手放せないリズ」と自分を同一視して, 閉塞感のようなものを抱えてきたわけだが, ある時自分は「リズ」ではなく「青い鳥」であることを悟る. それを, 希美が自分が「青い鳥」ではなく「リズ」であると悟る瞬間と重ね合わせて, あたかも「君の名は。」で2人が入れ替わっていることに気づく瞬間のように表現してしまったのだ. あれはかなり肝を潰された感じがした.
みぞれがオーボエソロを豊かに吹いているシーンは, まさに「青い鳥」が飛び立った瞬間であり, 自由に空を飛ぶ鳥の美しさ, 格好良さというような感動を与えるシーンであったが, 同時に希美が「青い鳥に追いていかれたリズ」として敗北の涙を流してしまう場面でもあり, 個人的に中高で楽器をやっていて挫折ばかり感じていた人間としてはぐっとくるものがあった...
一応声のオタクとして声優の演技に関して言っておくと, 希美役の東山奈央さんの, 人当たりが良く快活だけれども心の闇がある, しかしそんなに病んでいる感じがしない自然な女子高校生の演技がとても上手いと思った. 東山奈央さんやっぱりスゴイ.

舞台挨拶では, 北宇治カルテット組の黒沢さんと安済さんの仲がとても良かった. 種崎さんはみぞれのような大人しさに面白さをプラスしたような人柄だった. 種崎さんが, 地元の大分の人が映画を見るためにわざわざユーフォ一期から見ようとしているけどまず映画から入っても大丈夫だよということや, 「リズと青い鳥」の感想を書くのがとても難しいという内容のお手紙やリプライをよく貰っているということを言っていたのが印象的だった.

4/28(土) ニコニコ超会議2018 1日目 超ゲームエリア エンゲージプリンセス

「原作・メインストーリー: 伏見つかさ, メインキャラクターデザイン・イラスト: かんざきひろ のタッグが贈るラブコメRPG『エンゲージプリンセス』」のイベント.
電撃 × niconico のコンテンツらしい. 5人のキャラの声は日高里菜, 藤田茜, 上坂すみれ, 千本木彩花, 三澤紗千香(敬称略). 日高さん, 藤田茜さん, 三澤さんは大体電撃側の人で上坂さんは大体角川ドワンゴ側の人で, 千本木さんだけはよくわからない.
この手のゲームクリエイターと声優が一緒に登壇しているイベントでは, クリエイターがアフレコにどう関与しているのか, というのが垣間見えて面白い. 伏見つかささんが色々細かい指示を優しい口調でしていた, というようなことを日高さんが言っていた.
昨日のことなので結構記憶が曖昧になってしまい, もしかしたら自分の頭の中で改竄された記憶かもしれないが, 上坂さんが自分の担当のキャラの話をしている時に「私もこのキャラみたいに, 初対面では猫をかぶるんですけど, だんだん馴れ馴れしくなっていくんですよ」と言った時に, 日高さんが「でも私そういう人好きですよ. きっと上坂さんのファンの方もそういうところが好きなんじゃないですか」というようなことを言っていて, ファンの気持ちを的確に代弁されたような不思議な感覚があったような気がする.
イベントの最後のじゃんけん大会が長々と行われて面白かった.